2019年04月27日

ブエノスアイレスへの道 後編


サンタロサの街で2泊してブエノスアイレスに向けて

出発。

 前にも書いたけれど、アルゼンチンの国道は路肩が無いため

車道を走る事になる。交通量の少ない地域では車が大きく避けて

追い越して行ってくれるので走ってられるのだけれど、

ブエノスへ向かう国道5号線は交通量が多く、大型や乗用車

が対向車とすれ違うような場面で、走っている自分の横をスレスレ

を猛スピードで掠めて行ったり、クラクション鳴らされたりと

ヒヤヒヤもので走るはめになるので、ルートを考えた。

ブエノスへ向かう5号線に並走して鉄道の線路が走っていて、

その真横にローカルロードが走っているためそれをつないで走る

事にした。

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こんな未舗装路なんだけれど、

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これがこれで大変だった。

交通量は殆ど無く、すれ違うのは1日に数台程度

だけれど、特にメンテナンスしてないため、

砂が深くなってたり、ボコボコだったり、

特に砂が深いのが大変というか地獄で、

一旦、砂が深い区間が始まると、数キロ続いたり

して、手押しで押す事になる。

2月の中旬のパンパ地方、夏の一番暑い時期。

沿道には木も殆ど無く、

ゆえに日陰もない。

午後からの日差しは半端ない暑さに。

これを手押しで押して進む辛さ。

当然距離も伸びない。

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ブエノスまで600km程で6〜7日で到着予定が

結局8日もかかった。

しかも、パンパ地方はどこまで行ってもエスタンシア(

農場)が広がっていて、柵で囲ってあって、キャンプできる

ような場所が殆どない。

 暑さと疲労で動けなくなって、仕方なく側で見つけた

木陰でキャンプしていたら、夜、警察が来ることが2回も。笑

殆ど車も来ない、辺りに家もない。のに、多分通りかかった

近隣の農園の人が警察に通報したと見られる。

幸い警察には事情を説明したら分かってくれて、親切に水まで

くれたりと。翌日出ていく様に言われただけで済んだ。

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4日目の夕方、線路沿いの空き地にテントでも張れないか?

と行ってみたら、なんと柵で囲ってあって大きなゲートに

鎖と南京錠。が、しかし、南京錠は引っ掛けてあるだけで

鍵は掛かっていない。

斥候してみるも、草がボウボウに生えていて車が通った

轍以外はテントを張れそうな場所がない。

とりあえず柵の外で夕飯を作って、暗くなったら、誰も

来ないだろうから、シレーっと柵の中でテントを張ろうと

考えて、夕飯を作っていたら、

 なんと馬に乗った老人が出現。

「何してんだ?」

「飯作ってる」

「自転車で旅してるんだ」

と説明。すると、

夕方という時間、俺の思考を読んだのか?

「今日はどこで泊まるんだ?」

と言ってきた。

ここでキャンプするつもりだとも言えないので

キャンプできそうな場所はある?

と聞いたら、先の村でできるよとのこと。

が、キャンプ場がある様な場所は今まで無かった

し、恐らく適当に言ってるか?なんかだろう。

なんで、今まで人に会わなかったし、周りに

民家も無いのに、キャンプしようとするとピンポイント

で見つかるかなあ?

 相変わらずの砂深いダートが後半出てきて

もうヘトヘトだった。国道沿いには所々、植林してある

林があるので、望みを託して国道へ出た。

しかし、しばらく走っても良さげな林がなかなか無い。

辺りはだんだん暗くなっていく。

 やっとの思いで見つけた林、道路からは見えてしまうけれど

暗くなればテントの色が深いグリーンなので見つからない

翌日は国道を走る事にした。

が、これがまた別の地獄を見る事に。。。。

 夜半から雨が降り出して、朝まで止まず。

ここで留まれる様な場所でも無いため、

仕方なしにレインウェアを着て走り出す。

雨脚は強いのですぐにベタベタになる。

相変わらずの交通量。怖い運転。しかも今日は雨。

余計に怖いので、道路の脇の草ぼうぼうの路側帯を

走る。

 草が10cmくらいの高さまでびっしり生えているため

タイヤに大きな抵抗が掛かって時速7kmしかでない。

しかもガタガタの地面。所々、雨で土が流されていて

ガタガタ。

 途中で雨は上がった。今度は夏の太陽が照りつける。

乗って漕げるだけマシだが、高負荷がかかる上に時速7km

3時間走って21kmしか進まない。

 さらに厄災が降りかかる。

大量の雨。雨上がりの晴天で、大量の蚊が発生して

時速7kmでしか進めない俺を襲ってくる。

も〜。7時間弱漕いで53km。

ヘロヘロになって一番近い街までたどり着いた。

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何と、国道から街へアクセスする道には路肩がしっかりと

ある。これだよコレ!!

国道にもコレがあったら、苦労せず走れるんだよおおおおお!!!

と苛立ちを隠せなかった。

宿の少ない町で2件ほど回ったが折り合いが合わず

仕方なしに高そうなホテルに行って値段を聞く。

1泊4500円とお高いが。

もう探すのも疲れた。ベタベタのドロドロ。

と、投宿。

シャワーを浴びようと裸になってびっくり!

背中や太もも、お尻に無数に蚊に食われた跡が。。。。

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翌日、昨日の雨と国道走行の苦い経験から

再び線路ぞいの道へ行こうかと町の外れまで

行った。が、道は雨でドロドロの田んぼの様な

状態に。

断念して。残り200km。国道を走る事に。

もう、運転が怖いとか行ってられる場合でない。

怖いし、集中して走らないといけないし、疲れるけど

走れないわけでは無い。大型が追い越していく

時、気をつけていれば何とか走れる。

クラクションも無視。

今日の100km走ってメルセデスという町

まで行けば、そこからは国道が自動車専用道路

になって、その代わり並走する側道が現れるという

情報をゲットしていたので、我慢して100km走った。

メルセデスの手前になったら何とアスファルト舗装の

広い路肩が現れた。今更かよ。と思いつつ。

ブエノス・アイレスまで王手がかかったので、ホッとした。

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翌日、情報通り側道が現れたため快適に走ることができた。

日曜の為かロードバイクやマウンテンバイクに乗った

サイクリストが多い。

何と、中には自動車専用道路を走ってるサイクリストもいる。

確かに広い路肩が現れたから走りやすいだろう。が、

それを見てるとバカバカしくなってくる。自動車専用になった

途端、広い路肩が現れるという。。。。

大都市ブエノスアイレスは休日の為かそれほど車が多くなく

目的地までは昼過ぎ2時ごろに到着。

 ブエノスでは以前の旅で知り合った旅友が、2ヶ月間だけ

アパートを借りて住んでるというので、居候させてもらえる

事になってる。

ここで暫くアルゼンチン東方遠征で疲れた体と心を休める予定。

いや〜しかし、ブエノスアイレス、遠かった。。。。

posted by yutaka at 16:00| Comment(0) | アルゼンチン(2回目)

2019年04月25日

目指せブエノスアイレス前編


フニンでは3泊して休憩日を楽しんだ。

次の目的地は首都ブエノスアイレス。

フニンのあるパタゴニアのネウケン州から

およそ1500kmの移動。

中間くらいに位置するパンパ州の州都サンタロサ

で宿をとって休憩する計画でその間、キャンプ移動で

行く。

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フニンを出て登り。

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一回下ってまた

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また登る

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遠くにチリ国境にある富士山のような円錐形の火山ラニンが見える

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ここも綺麗だった

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途中

サパラという街で国道22号へ入る。

ここからが、交通量も増えてきた。

アルゼンチンの国道や州道は度々挙げる写真でも

わかるようにアスファルト舗装された路肩が無い。

ので車道の端を走る事になるのだが、交通量の少ない

地方では、車が大きく走っている自分を避けて行って

くれるので問題ないのだが、交通量が増えてくると

自分を追い越す際、対向車線に車が走ってきて大きく

避けられない場合が多々出てくる。

乗用車なら対向車がいても俺の横ですれ違って行ける

のだが、大型が追い抜いて行こうとするとそうはいかない。

先進国や運転マナーの良い国なら対向車がいなくなるまで

減速するなりしてタイミングをずらして、避けて抜かして

行ってくれるが、アルゼンチンの大型ドライバーはせっかち

なのか短気なのか、待てない。クラクションを鳴らしまくって

どかせようとするか、本当に俺の横スレスレを減速なしで

かすめて走っていく。から超怖い。

 幸いネウケンの町をすぎて交通量の少ない152号へ

でるまで、工事中の(片側2車線化工事をやっていて

未だ竣工していない)並走する道路があったり、

砂利で比較的走れる路肩があったりで

なんとか152号へ抜けられた。

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ありがたい事に毎日快晴。

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ダム湖の堤の上を走る道

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塩湖らしき干上がった湖も

152号も東に行くにつれて交通量が多く大型も

多くなってきた何度かクラクション攻撃やスレスレ攻撃

を受けながら、サンタロサへ北上する州道9号線へ逃げ込む

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いい感じの松林でキャンプ

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ここは本当にナイスキャンプだった

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ここから州道9号、ずーっとアスファルトかと

思いきや、途中からひどい未舗装に変わる

全く打ち捨てられたような道へと変化して車も

全く見なくなった。が、走るのがメチャクチャ大変

ダートは砂が基本的に深い道。何度も手押しで、

漕ぐことのできない砂場のような箇所を進む。

一番暑い2月も中盤ということもあって

ヘロヘロやった。

砂深いダートはサンタロサの郊外10kmくらいまで

続いて、本当に今日、着けるのかと心配

したけれど、なんとかサンタロサまでついて

宿をとった。

posted by yutaka at 08:00| Comment(0) | アルゼンチン(2回目)